冬水たんぼから

村の棚田は山にあるため湧水と雨頼み。

わたしたちは前年の秋の収穫後に田んぼを耕し、水を張って冬を迎える。

それを「冬水たんぼ」(冬期湛水)という。

湿地状態がつづくため微生物やミミズ、魚が育ち、またそれらを捕食する鳥が訪れることで、土づくりや雑草の抑制、保水に効果。

田植え期の水を確保しにくい山間部の棚田の地水対策。

わたしたちの村では今年から高齢と後継者の都合で耕作をあきらめる田んぼが数枚出ることになり、我が家はその数枚のなかの小さな田んぼ3枚にすでにコシヒカリを植えた。

それから1枚は転作してカボチャ2種と上越野菜の糸うりを植え、来週、吉川在来種の青大豆も植える。

春に移住してきたYさんはせっかく作れる田んぼがあるなら、と急遽春から米づくりの準備を始めたものの、小雪で雪融け水も早い時期に川へ流れたせいで湧水も細く、5月の極端な少雨で田植え予定日に水を満たすことができなかった。

広い田んぼを畔で仕切り、植える面積を小さくしたりと工夫して、予定日から2週間が過ぎようとした頃、やっとまとまった雨。

1番初めに田植えをしたわたしたちから4週間も遅い田植え。

この春は「冬水たんぼ」がどれだけ大切なのかを知ることとなった。

すべての田んぼは引き受けられなかったけれど5枚を米づくり、1枚は畑として、

Yさんを含む移住者のわたしたちでつなげることができた。少しほっとしている。


ここで暮らす者がまずは自分たちが食べるために小さな農業をやることが、

山の棚田を守ることにつながっていくのだろう、まとまらないけれどそんなことを思う。


そして、昨日はまた別の1枚に向日葵の種を蒔いた。

風景を作ることができる暮らし、何とも贅沢だ。

lineaとむすひ

夫の夢をかなえるため上越吉川区へ移住、農的暮らし 夫は蔵人、わたしは外注パタンナー、娘と棚田で米づくり 『linea』はパターン事業の屋号、『むすひ』は農園名

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