野沢温泉村へキャンプ

先月は97歳になったばかり祖母の旅立ちを見守り、

気持ちの整理もつかないまま夏が終わろうとしていた。

振り返ってみると夫はお盆も休みがなくて、
娘には家族そろっての夏らしい時間を作ってあげることが
できなかったなぁと後悔。

娘に「お休みになにがしたい」と聞くとキャンプと答えた。

もんぺ製作所の東京展示受注会の準備も進んでいなかったけれど
夫の休みにあわせてキャンプへ行くことに。

毎年行く妙高の笹ヶ峰キャンプ場に向かう予定は

天気予報で夕方雨の予報が出たので長野を目指した。



新潟は広い。

私が住む上越から長野は比較的近くて車の運転が苦でないわたしは娘と2人、
長野へ年中出かける。

戸隠で蕎麦を食べ、愛する竹細工を探しに歩いたり、

秋には栗やリンゴ狩り、

温泉に入る猿に会いに行ったり、

善光寺さんをぶらぶら。
温泉もたくさんある。
新潟市に出るより断然近いし、コトリップ感がある。


東京にいる頃は北アルプスの登山もいろいろな交通機関を使って

遠く感じたけれど今は長野市周辺なら日帰りでも充分楽しめる。
海がない長野県民は上越の海水浴場に足を運ぶので

夏の上越は実際に長野ナンバーも多い。


目指したのは

我が家からは2時間弱の野沢温泉村のスタカ湖キャンプ場。

今回のスタカ湖は1300mで涼しいというより寒かった。

夜は雨だったし。


雨の野営。

わたしは心が静まりよかった。

娘にも山の天気についても感じてもらうことができたと思う。


東京にいるときは雨が嫌いだったけれど

大自然の中での暮らしでは雨は恵みだと素直に思えるようになった。
今回の雨もそうだった。

夏なのに吐く息が白い、そんな体験を娘は楽しそうに受け入れてくれた。


チキンと自家製野菜をダッチオーブンで調理。

出来上がった時の写真は湯気できれいな写真で残せなかった。

翌朝はよく晴れて空気が冷たくてすがすがしかった。


昨晩の煮込みを朝また食べる。

午前中に山を下りようかと思ったけれど

あまりの気持ち良さにチェックアウトを遅らせてお昼はホットサンド。

赤とんぼがいっぱい。

ハンモックで昼寝。

野沢温泉のシンボル国の天然記念物麻釜(おがま)。

硫黄のにおいがまたいい。

道祖神に出合うと長野に来たとしみじみ感じることができる。

道祖神は長野の精神をあらわすものだと思う。


何度来ても飽きることがない野沢温泉村。

スタカ湖は素晴らしいキャンプ場だったし(再訪決定)

源泉かけ流しの温泉に入ったり、

温泉街にあるあけび細工の『三久工芸』の店主を訪ね

赤茶色の表皮を温泉で剥いて編まれる「製白蔓」(せいはくづる)の話をお聞きしたり。

本当に癒されるいい休暇でした。

東京にいた時はキャンプに行くのも一苦労。

奥多摩キャンプ場で癒されるはずが行くと人だらけ。

日帰り温泉は駐車場渋滞の大行列だった。


上越拠点になるとキャンプ場は選び放題。

稲刈りが終わったら秋は上越の近場でキャンプしよう。

lineaとむすひ

夫の夢をかなえるため上越吉川区へ移住、農的暮らし 夫は蔵人、わたしはフリーパタンナー、娘と棚田で米づくり 『linea』はパターン事業の屋号、『むすひ』は農園名 『もんぺ製作所』を立ち上げました

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