薪割り

平場は稲刈りも終盤。

わたしたちの田んぼももう刈りたいのだけれど

夫は百貨店の催事【大新潟展】で大分まで長期出張中。

米作りをする農家がこんな時期に出張か、と夫に嫌味を言って送り出した。
嫌な妻です。


今年はすべて後手後手。

段取りが悪く、稲架(はさ)も作ってないし、焦りだけが。

夫にはいつも伝わらない。

夫婦ってうまくできてるのでしょうか。


夫が留守の間、娘と一対一で向かい合いながら、

仕事も田んぼも台所仕事、掃除、洗濯などの家事
娘と一緒にお風呂、寝かしつけ
すべてこなすのは至難の業。

今回はPCが壊れてパターン設計CADのソフトが変わって
見積り以上に作業時間がかかり、

こんな時に限って思いがけない頼まれごとや
予期せぬお客さま(野生動物)の訪問。

村は稲刈り前の農繁期。
村のお母さんたちに娘の子守りをお願いするわけにもいかず
近くに実家があればなぁと心から思った。


納期が近い仕事や上越市のインフルエンサー投稿、
〆切が過ぎている原稿を少しづつ進めようと気持ちばかり焦るけれど
そんな時はやっぱり進まない。

こんな時は気分転換が一番。

今回は鍬を持って田んぼの水路を掃除したり、
草刈り機を背負ってひたすら草刈り。
薪割りなんかをしてうまく気分転換ができた。

汗をかくってやっぱりいい。



みんなに驚かれるけれど

我が家は古民家でなく、家を新しく建てた。

岡山生まれ、長く東京で暮らして雪を知らないわたしは
冬を少しでも楽しく、暖かく過ごせるように
大きな大きな買い物だったけれど薪ストーブを入れた。


大賀集落へ移り住んですぐの頃、

山奥の大賀集落に東京のモノ好きな人が家を新しく建てて暮らしてると

見物のおじさんたちがたくさん来た。
本当にたくさん。

その我が家の薪ストーブをみた特にモノ好きおじさんたちから

「木を伐ったんで、やるから取りにおいで。」と電話がくる。

「今仕事してるから無理~。」と答えると

せっせせっせと軽トラックで運んでくれる。

夫もわたしも薪にする時間がなくて

今年は我が家の裏には山積みになった木の山、宝の山。

少しづつ時間を見つけて割らないと雪の下に埋もれてしまう。

ここは冬は農業も林業もできない豪雪地。

稲作とエネルギーが自給できると人生なんとかなりそうだという

根拠のない自信が湧いてくる。

少しでもエネルギーを自給したいと
偉そうなことを思いながら

電動薪割り機使ったら意味がない。
(電動薪割り機もモノ好きなおじさんからのおさがり)

これからわたしは斧の使い方からマスターしないと。

気が付くとわたしのまわりには山の先生がたくさんいる。

いつか自分で木を伐って、斧で薪を割る日が来るのだろうか。


豪雪地の山暮らしは暇がない。

価値観総崩れ。

思い描いていたような田舎暮らしはまったくできてないけれど、

(きっとこの先も)

自分の暮らしの中でエキサイトできます。

稲刈り前に外は激しい雨。。。









lineaとむすひ

夫の夢をかなえるため上越吉川区へ移住、農的暮らし 夫は蔵人、わたしはフリーパタンナー、娘と棚田で米づくり 『linea』はパターン事業の屋号、『むすひ』は農園名 『もんぺ製作所』を立ち上げました

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