美名子

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今年も粕漬けができました

日本酒造りは肉体労働だと夫は言う。小さな蔵なので機械化なんて進んでいるわけもなく、それが古来からの長い歴史と伝統の中に培われた酒造り。獺祭のように杜氏がいなくても造られる日本酒はあるけれど、日本酒は国酒であり、日本文化そのもの。伝統技術を生かしてがんばる造り酒屋、どうか生き残ってほしい。わたしたちは東京に住んでいた頃今、夫が勤めている「よしかわ杜氏の郷」で酒造りの体験をした。吹きさらしの蔵で大量の酒米を冷たい水で洗って運んだり、麹をまぜたりしただけの短い体験だったのにわたしの手は真っ赤になり、しばらく冷たいままだった。降りしきる雪の中、昔ながらの丁寧な酒造りをしているところを静かに見ていた夫。その時は、この酒造り体験がわたしたちの人生を大きく変えるだろうとは思わなかった。12月の2足のわらじーズのコラム「待つことを教わる」にも書いた大根の粕漬けがいい頃合い。大根、酒粕、お塩、お砂糖だけでこんなにおいしそうな色になる。糖分とアミノ酸が反応すると、着色と同時に香りにも深みが増すらしい。酒粕の香りはクセになること請け合い。ご飯のお供にはもちろん、酒の肴にも。写真は今朝、樽から出して夫の休憩のお茶請けとしてタッパに詰めたもの。大根の粕漬けの右奥にあるものは昨夏に初めて漬けたキュウリの粕漬け。下の写真は8月初め、キュウリを漬ける前の天日干し。半年も寝かせて、飴色になったキュウリはご飯がススムくん。