向日葵から
この村に来てから育てはじめた向日葵。
こぼれ種は条件が揃うと一斉に発芽し、空に向かって伸びる。
今年もわたしの背丈よりもずっと大きくなり、開花。
種は人間のためでも誰のためでもなく、種自身の存在のために花を咲かせるということを毎年、実感させられる。
目の前のすべてのものの存在はずっとずっと長い時を超え、今ここにあるのだと小さな庭や畑のなかで学ぶ日々。
向日葵やシソのこぼれ種しかり、毎年一斉に羽化して短期間だけ飛ぶ白い蛾、蛍。
人間の一生はそれらよりずっと長いから、それらの生命の営みを垣間見ることができ、感じることができる。
種といえば「主要農作物種子法」の廃止法案が4月に可決された。
トウモロコシを主食とするメキシコではメキシコトウモロコシを元に米国企業がGM種子を開発普及し、今では地域ごとに代々継承されてきた在来種子が失われつつあるそう。
多様性に富んでいたメキシコのトウモロコシは、食卓から、世界から消える日も近い。
日本では主食用で作られているお米だけで200品種以上あるらしいけれど、メキシコと同じことが起きないとは限らない。
都会に住んでいる人たちは驚くかもしれないけれど、日本のお米が食べられなくなる日がどんどん近づいていると思う。
今一度、自給の意味、米づくりを通して見えてきた自然の循環や多様性の大切さについて、残したい伝えたい価値とは何かを考えさせられる。
我が家の畑ではナス5種、ピーマン2種、ししとう、神楽南蛮、キュウリ、ズッキーニ、バジル、シソ、エゴマ、ツルムラサキ、金時草、などただ今、夏野菜過剰収穫中。
これから、トマト、スイカ、トウモロコシ、頚城オクラ、枝豆。
手でムシを捕まえたり、ガムテープでひたすら張り付け、自然農薬(お酢、牛乳、唐辛子)でなんとか頑固に永田農法、無農薬栽培。
3年目にしてやっと村のみんなにもよくなったね、と声を掛けてもらい、師匠にお野菜を差し上げられるようになった。
作物を育てることはまずはそれぞれの個性知るための観察からと言われ続けた、奥深い。
パターンの仕事を終わらせたので、これから地域の子供ピザ会のために大量に収穫したバジルでジェノベーゼソース、エゴマの味噌漬け、シソの醤油漬けづくり。
このピーマンみたいなのは山古志(長岡)野菜の神楽南蛮。
神楽南蛮味噌やおひたしにして。
激辛好きにはたまらない。
コンタクトレンズ使用しているわたしは手袋をして調理しないと大変なことに!
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